★税理士三瀬のコーヒーブレイク★10

「好き嫌い好きの法則」

 

突然ですが、私の事好きですか?

 

恐らくこの問いに関して、多くの方は??がつくと思います。

 

好きでも嫌いでも、どちらでも。

 

だけど、強いて言えば、「好き」と言って欲しい(笑)

 

 

 

好き嫌いっていう感情はどこから来るのでしょうね。

 

電車の隣に座ってる人に対して、この人嫌いや!と思わないですし、

 

逆にこの人好きだとも思わないですね。

 

 

ひとつ言えることは、

 

好き嫌いの感情は身近な人に対して強く意識するものだと思います。

 

付き合いの長い夫婦、ビジネスにおける人間関係、恋人同士。

 

この身近な関係から、少なくとも何らかの感情を生み出し、

 

そこに好き嫌いという感情が芽生えてくる。

 

 

身近な関係から始まる親密な関係は、好きだった人があるきっかけで嫌いになり、

 

また、嫌いだった人があるきっかけを境に尊敬の対象になりえます。

 

 

相続についても同じようなことが言えると思います。

 

身内であるからこそ、もつれた愛憎が生まれてくる。

 

親の生前中は仲の良い兄弟姉妹でも、相続をきっかけに不満がでてくる。

 

 

仲の良い関係とは親の威光という前で無意識に“好き”という感情で

 

お互いの想いをバランス良く演じる。

 

だけど、ひとつバランスが崩れると、今度はお互いの感情が優先され、

 

対立という憎悪の芽が出てきます。

 

 

この憎悪の芽とは

 

「相手に対して、あなたはこうするべき(こうあるべき)です。」

 

という自我の正論。

 

例えば、

 

夫婦とはこうあるべきだ!

 

上司と部下とはこうあるべきだ!

 

兄弟とはこうあるべきだ!

 

 

身近な関係であればあるほど、相手に対する“ベキ”の要求が強まってきます。

 

親の面倒を最後まで見た私が遺産をもらうべきである。

 

長男だから、遺産は長男を中心に承継すべきであると。

 

 

この“ベキ”という憎悪の根源から解放される方法。

 

それは、“赦す(ゆるす)”寛容性だと思います。

 

大崎善正著の『赦す人』(ノンフィクション)の主人公の団鬼六はまさに赦しの

 

達人です。(団鬼六の破天荒の人生から、読み終わると「鬼」と名乗った男の

 

やさしさに涙します。ぜひ、興味のある方はご一読を。)

 

 

夜逃げ、倒産、妻の不貞、栄華と浪費、また夜逃げ、常に人に裏切られながらも、

 

無限のやさしさですべてを受け入れ、赦してきた。

 

その赦し方は非常に参考になります。

 

 

自分自身の相手に対する“ベキ”という感情を受け入れて赦す。

 

「まあ、しょうがないかな。人には人の事情があるよね。」という楽観的な感覚。

 

相続問題は、相手を赦し、受け入れることで

 

憎悪という感情から解放されるのではないでしょうか?

 

 

さてさて、ここまで、持論を好き放題言いましたが、

 

私は誰に対して赦しを乞うているのでしょうか?

 

妻かそれとも我が事務所の女性陣か・・・・(苦笑)。