逆転の相続税対策

そもそも、相続税対策は必要なのだろうか?

 

相続税対策とは、税金の負担を抑える、減らすことを目的とする。

 

無料の相続税セミナーに参加、相続知識を習得する。
一生懸命コツコツと、現金の生前贈与を実行する。
何もわからず、生命保険に加入する。
無理して、アパートを建てる。

 

本当に、成功するかどうか、自分が死んではじめて、結果がわかる。
そして、節税できたかどうかは、誰も検証しない。

 

なんか、違和感を覚えませんか?

 

すべてにおいて、相続税対策は必要ないといっているわけではありません。
必要な相続税対策の事例は限られているということです。
例えば、納税資金の確保であるとか、事業承継に伴う株価対策とか。

 

本当に相続税対策を考える上で、税金を減らすという発想を捨てる。
むしろ、財産を増やし、今以上に、税金を負担するぞ!という逆転の視点の方が、
結果的にうまくいくのではと思います。

 

税金は、収入以上に負担することはありません。
100の財産に対して、120の税金を支払うことはないということです。当たり前ですが。
ですから、税金は多く負担したけど、手取りは今まで以上に残る対策を検討してみる。

 

そのためには、生前に、ある程度、財産を次の世代に贈与して、次の世代で運用・管理する。
贈与税を覚悟して、若い世代に任せて、積極的な運用を実践する。
ご自身はプレイヤーでなく、監督の立場で、次の世代の活躍を見守る。

 

税金を減らすことばかりに目をむけると、大切な本質を見落とすような気がします。