でっかい土地はいいことだ!?

みなさん、「広大地」という言葉を聞いたことがありますか?
相続・贈与税の土地における評価方法の一つです。

 

この「広大地」に該当すれば、なんと!最低45%も土地の評価がディスカウントされます。

 

いろいろと適用要件はありますが、簡単にいえば、500㎡以上の土地であること。
ここが入口です。
そして、将来の戸建て分譲用地に適していることが要件になります。

 

ただ、この「広大地」は現実の世界を無視します。
意味することは、空想の世界です。もっといえば、机上の空論でかまわないのです。

 

500㎡以上の土地でも、すでに建物がたっているから、形状が悪く戸建て分譲に適さないからといって、
「広大地」に該当しないとはかぎらないのです。
10年後、50年後、100年後に戸建て分譲地になる可能性のある土地であれば、問題ありません。

 

もう一つ。この「広大地」の評価をしていないケースが多々あるということです。
恐らく、申告する側、申告書を作成した人が忘れているということだと思います。

 

忘れて済む話ではありませんが、納税者も税務署も指摘しないのです。
税務署は税額が減る話をわざわざ、伝えることはないでしょう。(逆の場合は怒りますが・・・)
納税者はそもそも、知らないから指摘のしようがない。

 

だから、知ってほしいのです。難しい話ではありません。
みなさんの感覚でかまいません。
広い土地は評価の減額になる可能性があるということを。

 

ただ、この「広大地」の大幅な減額は今年までです。
来年以降は改正されます。
来年は、この大盤振る舞いの減額は抑制されます。

 

では、今やるべきことを何でしょうか?

 

今年中に「広大地」に該当する土地を贈与することです。
たとえば、相続時精算課税を利用して贈与しておけば、相続時に低い価額でオンされ、相続税の負担を抑えることができます。

 

これこそ、生前対策「いつやるか?今でしょ!」